4月10日
法廷で、弁護士の一番の腕の見せ所は証人の反対尋問である。 主尋問は、こちらが申請した証人なので、予め証人と打ち合わせをし、要領よくスムーズにいくが、反対尋問は相手方申請の証人なので、原則こちら側に敵意を持っていることが多く、こちら側に不利なことばかり述べる。それを矛盾を衝いたり、違う証拠があることを示したりしてだんだんに証言の内容を崩していく。...
View Article4月20日
A子は夫と協議離婚することになった。問題は、いつ離婚届を出すか。 A子は、4月から新たな気持ちで生活したいので、3月中に出したい意向、夫は、婚姻届をした日が4月10日で、少なくとも3年は結婚生活をしたという実績がほしいので、4月11日以降に出したいという。 私は、他の条件がすべて合意できたので、届出をいつするかなんてどうでもいいではないかと思うのだが、2人とも譲らない。...
View Article5月10日
いま私は、現役で結構忙しい毎日を送っているが、夫は、定職がない。 そこで、夕食の支度は、原則夫がすることになる。 私が帰宅すると、食卓には、食器が並べられていて、すぐ食事にかかれる。その日の料理に合わせて、白ワインか赤ワインか、アルコールの選択も夫がする。最近の絶品は、豚肉とりんごの生クリーム煮、鯛のソテーと新玉葱の炒めか。...
View Article5月20日
残業の上限規制づくりでもめた繁忙期の100時間「以下」と「未満」は、結局「未満」に終着した。ということは、99時間59分59秒までは許されるということだ。それでも、100時間は残業させないというお墨付きを与えたということで、長時間労働の業界に一石を投じたことになるのだろうか。 利息制限法は、 元本の額が10万円未満の場合 年2割(年20%)...
View Article6月10日
A子に裁判所から訴状が届いた。 120万円支払えというB夫からの請求。 訴状の内容をみてみると、教師をしていたA子の父が、生前教え子であったC子が卒業して就職し、部屋を借りる際に保証人になったという。しかし、C子は2年間全く家賃を払わないので、保証人が支払うべきだ、そして、その保証人であるA子の父が死亡しているので、相続人であるA子が払えということである。...
View Article6月20日
離婚の依頼者であるE美は、本当に何ごとも自分で決められない。 E美は、夫に対し、離婚の調停申立をしたが、夫は、しばらく別居して、その間の生活費を払うという。...
View Article7月10日
離婚した後は、その相手がどんな生活をしているのかあまり気にしないのが普通だ。 しかし、何らかの事情によりわかるというか、知ってしまうことがある。 A子は、3年前に離婚する際、夫から子どもの養育費を今後子どもが20才になるまで毎月6万円送金をしてもらうと合意した。これまで、元夫から滞りなく毎月6万円の送金があったが、突如、元夫の代理人弁護士から手紙が来たと言って、A子は私の事務所に相談に来た。...
View Article7月20日
金正恩(キム・ジョンウン)、文在寅(ムン・ジェイン)、周近平(シュウ・キンペイ)、ドナルド・トランプ、エマニュエル・マクロン、アンゲラ・メルケル、どれも自国でのよび方と国際的なよび方と同一だ。 なぜ日本人だけ国際社会では、シンゾウ・アベとかハルキ・ムラカミとか、姓と名を逆にするのだろう。 私もドイツで生活していた時は、ずっと「NORIKO・FUJITA」だった。パスポートももちろんそうである。...
View Article8月10日
我が家の門の開閉は暗証番号でする。 先日、酔って帰宅し、門を開けようとしたら、とっさに暗証番号を忘れてしまった。 いつもは車で下の門から入るので、私は滅多に上の門を使わないこともあるが、それにしてもひどい。あれかこれかと4桁の数字を押してみるが、いずれもブー。思い余って、もう寝ているだろう夫に電話して聞き出し、やっと入れた。...
View Article8月20日
アメリカ大統領に就任したトランプ氏は、初めての外遊先にイスラエルを選んだ。選挙運動中に「イスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移す」と言って物議をかもした人である。...
View Article9月10日
夫婦が離婚するに際しては、夫婦財産の清算をしなければならない。 それぞれの名義の預貯金、車、不動産などの価値を出して、原則、足して2で割る。 夫名義の財産が1千万円、妻の名義の財産が200万円だとすると (1千万円+200万円)×2分の1=600万円 妻は足りない分の400万円を夫からもらうという計算だ。...
View Article9月20日
「平成」も来年限りになろうとしている。今、新しく弁護士なる人たちは、ほとんど平成生まれだ。 つくづく自分の年を考える。それは、「ワンワンカルテット」を作った時だ。...
View Article10月10日
2年前、調停で離婚したA子が、大阪に住む娘家族と同居することになり、仙台を離れるということで、わざわざ事務所に挨拶に来てくれた。 思い返してみると、A子の夫は、超ケチで、A子に「あれも渡さない」、「これも渡さない」、「慰藉料も財産分与も何も支払わない」と言って頑張り、全く話にならなかった。...
View Article10月20日
仙台弁護士会で弁護士会や各法律事務所の事務職員及び修習生を対象にセクハラアンケートを行った。 「帰る際に『夜道は危ないから送っていく』と言う」、「飲み会・懇親会に同席するよう言う」については、弁護士からは事務職員とのコミュニケーションをはかる意図であったり、親切心から発したものと考えられ、弁護士の過半数はセクハラだと思わないとの回答だったが、逆に事務職員の過半数はセクハラだと思うと回答している。...
View Article11月10日
A子が、男性(B男)に騙されたと相談に来た。 A子は、B男が結婚しようと言うので、これまで約1000万円も援助し、さらに、車が欲しいと言うので、B男名義で外車も買ってやった。それなのに、ちっとも結婚の話が進まないので、調査会社を依頼してB男の身辺調査をしたところ、なんとB男は、A子よりはるかに若い女性と同棲していたというのである。...
View Article11月20日
いま日本中の至る所に監視カメラが設置されている。 これによって、犯人逮捕につながるメリットはあるかもしれない。 アメリカで起きた9・11同時多発テロをきっかけに、アメリカでは、テロとの戦いのために作られた愛国者法を制定したが、日本でもテロや犯罪防止を理由に、監視や警察権力の強化を正当化しようとしている。 しかし、プライバシー権が脅かされていることは間違いない。...
View Article12月10日
仙台弁護士会では、市民を対象にいろいろな行事を行っている。 憲法講座を開催したり、著名学者をよんで講演会をしたり、共謀罪や安保法制の問題点を理解してもらうため寸劇にしたり。また、そんなお堅いことばかりではなく、スウィングローヤーズという弁護士で作っているジャズバンドが、定禅寺ストリートジャズフェスティバルで演奏する時も、たくさんの市民が聴きに来てくれる。...
View Article12月20日
75才のA男は、妻を亡くした後、結婚相談所の紹介で10才下のB子と結婚した。ところが、その1ヶ月後、A男が私の事務所に離婚したいと相談に来た。 当初A男は、若い女性を妻にしたと喜んでいたが、いざ一緒に生活してみると、時間を問わずゴロゴロ寝ている、放屁はする、手鼻をかむ、大きな声で「ヘークション」とくしゃみはする、ガラガラと大きな音をたててうがいをする。...
View Article1月10日
私は、自分が尊厳死協会に入ってリヴィングウィルを書いているだけではなく、周りの友人にもリビィングウィルを書いておくことを勧めている。そうすることによって、意識がなくなって回復する見込みのない症状なのに、管だらけでいつまでも生かされることを、元気なうちに拒否しておくのだ。 しかし、日本では尊厳死に関する法律が未だできていない。...
View Article1月20日
夫が、上海でのシンポジウムに出席するのにくっついて行った。 上海訪問は、今回で3回目。 1回目は40年前、未だ1~2階建の家が多く、道路には自転車がひしめいていた。 2回目は20年前、甫東などに高層建築ができつつあった。...
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